2008年07月24日
レジ袋がつくば市で有料化します!
って、みなさんご存知でしたか??
まぁ、たぶん知りませんよね……。
僕も3Ecafeミーティングでしか話は聞いていませんし。
一応、つくば市のホームページでは告知されていますね。
とりあえず、9月1日から市内の主要なスーパー(カスミ、ジャスコ、まるもなど)でレジ袋が有料化されるとのことです。
みなさま、どうぞご注意(?)ください。
あと、それに伴い、セレモニー的なものが行われるそうです。
●7月27日(日)
@中央公園内芝生広場(中央図書館西側)
雨天決行
10:00 開会
10:05~挨拶(市長、市民代表、イオン支社長)
10:20~催事(がまの油売り口上、がまのお袋口上)
10:40~駅前キャンペーン説明
10:45~消防音楽隊演奏
11:00~つくば駅前に移動、駅前キャンペーン
僕は少し見に行こうと思っています。
興味がある方はぜひご参加ください。
まぁ、たぶん知りませんよね……。
僕も3Ecafeミーティングでしか話は聞いていませんし。
一応、つくば市のホームページでは告知されていますね。
とりあえず、9月1日から市内の主要なスーパー(カスミ、ジャスコ、まるもなど)でレジ袋が有料化されるとのことです。
みなさま、どうぞご注意(?)ください。
あと、それに伴い、セレモニー的なものが行われるそうです。
●7月27日(日)
@中央公園内芝生広場(中央図書館西側)
雨天決行
10:00 開会
10:05~挨拶(市長、市民代表、イオン支社長)
10:20~催事(がまの油売り口上、がまのお袋口上)
10:40~駅前キャンペーン説明
10:45~消防音楽隊演奏
11:00~つくば駅前に移動、駅前キャンペーン
僕は少し見に行こうと思っています。
興味がある方はぜひご参加ください。
2008年07月22日
今日から
上野の国立科学博物館に足しげく通います。
週3回くらいのペースで、8月末まで。お盆はお休みのようです。
前にも少し書きました、サイエンスコミュニケーター養成実践講座がいよいよ始まるのです。
近年、科学技術が目覚しい進歩を遂げましたが、それに伴ってそれらに対する不安感や新しい社会問題などが発生してきました。
それらを解決するためには、科学と社会の間にたって情報の橋渡しをする人が必要だよね、ということでこのような講座が用意されたとのこと。
このような動きは近年ところどころで出てきています。
有名どころとしては、大学では
・東京大学(科学技術インタープリター養成プログラム)
・北海道大学(科学技術コミュニケーター養成ユニット)
・早稲田大学(科学技術ジャーナリスト養成プログラム)
などです。
また、科学館、博物館では、僕が行く国立科学博物館以外ですと、
・日本科学未来館(科学コミュニケーター研修)
があります。(他にもあるとは思います。僕が知らないだけです。)
それぞれ微妙に内容が異なっていて、早稲田大学はジャーナリスト養成に特化しているのに対し、東大は「インタープリター(=通訳者、伝える人)」ともう少し広い範囲をイメージしてます。
また、北大は研究者と一般の人との相互のコミュニケーションを促す「コミュニケーター」養成をうたっています。ラジオ番組作りなんかもやってるそうです。
一方科学館や博物館では、展示という設備を活用してコミュニケーター養成を行っています。
そんな中で、僕はコミュニケーター養成講座に行きます。
コミュニケーションですから、研究の情報を一方的に伝えるのではありません。
同時に、一般の方が考えていることなどを研究者やコミュニケーター自身が受け取るわけです。
そしてそれに対してまたレスポンスをする。
それって、とても面白いと思うんです。
僕は理系の大学院生ですが、科学技術で全ての問題が解決できるとは思っていません。(当たり前か)
また、科学に基づいた決定が必ずしも社会として最善な選択ではない場合もある気がします。
でも、科学技術は色々な可能性を秘めているのも事実。
そんな「社会を良くする上での、科学の可能性と限界」を研究者と一般の方が共有できれば、もっといい世の中を作っていけると思うんですよね。
環境問題に関して言えば、実際の解決策を探るには研究者と一般の方が一緒に議論をしていく必要があります。
どうやって二酸化炭素排出量を半分にするかとか、隣の工場の煙をどうすれば良いかとか。
サイエンスコミュニケーターは、そんな新しい社会づくりのお手伝いが出来るんじゃないかと思います。
まぁ、そんなわけで、色々な経験を積んできたいと思います。
続きを読む
週3回くらいのペースで、8月末まで。お盆はお休みのようです。
前にも少し書きました、サイエンスコミュニケーター養成実践講座がいよいよ始まるのです。
近年、科学技術が目覚しい進歩を遂げましたが、それに伴ってそれらに対する不安感や新しい社会問題などが発生してきました。
それらを解決するためには、科学と社会の間にたって情報の橋渡しをする人が必要だよね、ということでこのような講座が用意されたとのこと。
このような動きは近年ところどころで出てきています。
有名どころとしては、大学では
・東京大学(科学技術インタープリター養成プログラム)
・北海道大学(科学技術コミュニケーター養成ユニット)
・早稲田大学(科学技術ジャーナリスト養成プログラム)
などです。
また、科学館、博物館では、僕が行く国立科学博物館以外ですと、
・日本科学未来館(科学コミュニケーター研修)
があります。(他にもあるとは思います。僕が知らないだけです。)
それぞれ微妙に内容が異なっていて、早稲田大学はジャーナリスト養成に特化しているのに対し、東大は「インタープリター(=通訳者、伝える人)」ともう少し広い範囲をイメージしてます。
また、北大は研究者と一般の人との相互のコミュニケーションを促す「コミュニケーター」養成をうたっています。ラジオ番組作りなんかもやってるそうです。
一方科学館や博物館では、展示という設備を活用してコミュニケーター養成を行っています。
そんな中で、僕はコミュニケーター養成講座に行きます。
コミュニケーションですから、研究の情報を一方的に伝えるのではありません。
同時に、一般の方が考えていることなどを研究者やコミュニケーター自身が受け取るわけです。
そしてそれに対してまたレスポンスをする。
それって、とても面白いと思うんです。
僕は理系の大学院生ですが、科学技術で全ての問題が解決できるとは思っていません。(当たり前か)
また、科学に基づいた決定が必ずしも社会として最善な選択ではない場合もある気がします。
でも、科学技術は色々な可能性を秘めているのも事実。
そんな「社会を良くする上での、科学の可能性と限界」を研究者と一般の方が共有できれば、もっといい世の中を作っていけると思うんですよね。
環境問題に関して言えば、実際の解決策を探るには研究者と一般の方が一緒に議論をしていく必要があります。
どうやって二酸化炭素排出量を半分にするかとか、隣の工場の煙をどうすれば良いかとか。
サイエンスコミュニケーターは、そんな新しい社会づくりのお手伝いが出来るんじゃないかと思います。
まぁ、そんなわけで、色々な経験を積んできたいと思います。
続きを読む
2008年07月19日
意外と嘘はあるんですね…
日経Ecolomyというサイトがあります。
結構内容が充実していて、いつか時間をかけてじっくり読みたいと思っている注目サイトの一つなのですが、その中のあるコラムを見ていて「えっ…」と思ってしまいました。
----------------------------------------------------------------
森と人の懸け橋(稲本正)
国民運動になりつつあるマイ箸運動
……その工場では、年間降雨量が多い桂林で入手しやすく、かつ生育の早い「竹」を用いて割り箸を製造していたのだが、しかしながら昨今問題視されているように、ここで製造されている割り箸もご多分に漏れず、亜硫酸塩を用いて漂白されていた。
竹は天然のものだから漂白などしなければ明らかに色のバラつきがあるものである。つまり私たちが目にする中国製の竹の割り箸は似非の色と見るべきなのである。亜硫酸塩は日本では食品添加物としての使用が禁じられているものであり、中国ではまだ規制されていないようだが、わずか数分という洗浄でどこまで洗い落とせているかは甚だ疑問が残る。つまるところこの割り箸を利用する日本人は、わざわざ割り箸を介して残留した亜硫酸塩を口に運んでいるようなものである。……
----------------------------------------------------------------
いやいや、ちょっと待って。
亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム)は日本国内でもちゃんと食品添加物として認められています!
あなたが飲むワインにはほぼ確実に入ってます!!
いや、こんなに堂々と嘘をつかれてしまうと、愕然としてしまいますね。
「亜硫酸塩 食品添加物」でgoogle検索してみると、すぐこのようなサイトが出てくるんですが…
とりあえず、必要以上に化学物質を悪者にされるのは、化学系の学生としては不本意です。はい。
でもよく考えてみると、Webだけではなく、書籍ですらもこのような厚顔無恥な嘘を平気で言う人たちはいるんですよね。
だからこそ正確な科学を伝えることの需要があるわけですが…
なんとも言えません。
結構内容が充実していて、いつか時間をかけてじっくり読みたいと思っている注目サイトの一つなのですが、その中のあるコラムを見ていて「えっ…」と思ってしまいました。
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森と人の懸け橋(稲本正)
国民運動になりつつあるマイ箸運動
……その工場では、年間降雨量が多い桂林で入手しやすく、かつ生育の早い「竹」を用いて割り箸を製造していたのだが、しかしながら昨今問題視されているように、ここで製造されている割り箸もご多分に漏れず、亜硫酸塩を用いて漂白されていた。
竹は天然のものだから漂白などしなければ明らかに色のバラつきがあるものである。つまり私たちが目にする中国製の竹の割り箸は似非の色と見るべきなのである。亜硫酸塩は日本では食品添加物としての使用が禁じられているものであり、中国ではまだ規制されていないようだが、わずか数分という洗浄でどこまで洗い落とせているかは甚だ疑問が残る。つまるところこの割り箸を利用する日本人は、わざわざ割り箸を介して残留した亜硫酸塩を口に運んでいるようなものである。……
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いやいや、ちょっと待って。
亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム)は日本国内でもちゃんと食品添加物として認められています!
あなたが飲むワインにはほぼ確実に入ってます!!
いや、こんなに堂々と嘘をつかれてしまうと、愕然としてしまいますね。
「亜硫酸塩 食品添加物」でgoogle検索してみると、すぐこのようなサイトが出てくるんですが…
とりあえず、必要以上に化学物質を悪者にされるのは、化学系の学生としては不本意です。はい。
でもよく考えてみると、Webだけではなく、書籍ですらもこのような厚顔無恥な嘘を平気で言う人たちはいるんですよね。
だからこそ正確な科学を伝えることの需要があるわけですが…
なんとも言えません。
2008年07月16日
洞爺湖サミットが終わりましたね
洞爺湖サミットが終わって、もう一週間が経ってしまったんですね。
僕は今回のサミットは良かったと思っていたのですが、世論調査などではあまり評価は高くないようです。
(YOMIURI ONLINE、asahi.com)
地球政府のような機関が存在しない国際社会では、団結して行動するためには国同士の約束を積み重ねるしか方法がありません。どの国も自国の国民の利益が大事ですから、一筋縄ではいかないのは容易に想像できます。
日本国内なら、政府が法律を作ってしまえば、それに反した場合はたとえば警察などで取り締まることができます。要は政府とか警察が権力をもってるんですよね。
でも、国際社会には絶対的な権力を持つ組織は存在しない。
まぁ確かに、国連の決議などは比較的力があるような気もします。でも、安全保障理事会に入ってるアメリカなどには全く影響力が無いわけで…
なので、そんな中で、各国がCO2排出量削減に向けて足並みをそろえて進むのは、本当に大変なことだと思います。
なにせ、どの国もおそらく短期的には「(経済的には)損」をするわけですから。
おまけに科学的にも突っ込みどころが若干あると来ては…
そういうわけで、アメリカは今まで温暖化対策に非常に消極的だったんでしょうね。
今回は、そんなアメリカを含めたG8が「世界のCO2排出量を2050年までに半減させる」という長期目標に事実上合意しました。
次は、国ごとに具体的な中期の数値目標を設定するという感じでしょう。
確かにゆっくりではありますが、着実に前進できています。
ということで、僕は洞爺湖サミットは成果があったと思ってます。
新聞記事にも書いてありますが、福田さんも頑張ったようですし。
世界で最も有名なサミット研究機関、カナダ・トロント大「G8研究グループ」も、今回のサミットには高得点をつけたそうです。
(YOMIURI ONLINE)
しかし、何でここまでサミットの評価が低いんでしょうか……
必要以上に批判をするのは、得策では無い気がするんですけどねぇ。
誰か理由を教えてくださいw
僕は今回のサミットは良かったと思っていたのですが、世論調査などではあまり評価は高くないようです。
(YOMIURI ONLINE、asahi.com)
地球政府のような機関が存在しない国際社会では、団結して行動するためには国同士の約束を積み重ねるしか方法がありません。どの国も自国の国民の利益が大事ですから、一筋縄ではいかないのは容易に想像できます。
日本国内なら、政府が法律を作ってしまえば、それに反した場合はたとえば警察などで取り締まることができます。要は政府とか警察が権力をもってるんですよね。
でも、国際社会には絶対的な権力を持つ組織は存在しない。
まぁ確かに、国連の決議などは比較的力があるような気もします。でも、安全保障理事会に入ってるアメリカなどには全く影響力が無いわけで…
なので、そんな中で、各国がCO2排出量削減に向けて足並みをそろえて進むのは、本当に大変なことだと思います。
なにせ、どの国もおそらく短期的には「(経済的には)損」をするわけですから。
おまけに科学的にも突っ込みどころが若干あると来ては…
そういうわけで、アメリカは今まで温暖化対策に非常に消極的だったんでしょうね。
今回は、そんなアメリカを含めたG8が「世界のCO2排出量を2050年までに半減させる」という長期目標に事実上合意しました。
次は、国ごとに具体的な中期の数値目標を設定するという感じでしょう。
確かにゆっくりではありますが、着実に前進できています。
ということで、僕は洞爺湖サミットは成果があったと思ってます。
新聞記事にも書いてありますが、福田さんも頑張ったようですし。
世界で最も有名なサミット研究機関、カナダ・トロント大「G8研究グループ」も、今回のサミットには高得点をつけたそうです。
(YOMIURI ONLINE)
しかし、何でここまでサミットの評価が低いんでしょうか……
必要以上に批判をするのは、得策では無い気がするんですけどねぇ。
誰か理由を教えてくださいw
2008年07月07日
洞爺湖サミット開始!
ついに始まりました。洞爺湖サミット。
この機会にそもそもサミットってなんだ?ということを確認したのですが、「主要国首脳会議」というものだったんですね。
みなさんご存知かとは思いますが、具体的には、
主要国(フランス、アメリカ合衆国、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、ロシア)とEU議長国の政府首脳および欧州委員会議長が年一回集まり、国際的な経済的・政治的課題について討議する場
なのだそうです。(Wikipediaより)
とりあえず、世界で実質的に影響力を持ってる国のトップが集まって話をする会議ってことなんですね。
(常識が無い感じでごめんなさい)
さて、本題。
洞爺湖サミットでは、地球温暖化防止に向けた取り組みが大きな焦点となっています。
そこで為される議論を、どのような観点から見るべきか。
サイエンスのバックグラウンドを可能な限り踏まえながら、個人的な考えを述べてみたいと思います。
思ったことは2つ。
1点目は、ありきたりですが、中期・長期目標の設定に向けて前進できるかどうか。
2点目は、日本が世界の先頭を切って温暖化対策をするとはどういうことか。
今回の記事では、まず1点目について書いてみます。
テレビや新聞などでも、中・長期目標の設定の重要性はさかんに叫ばれていますよね。
何か取り組みをする場合、どこを目指すのかを決めなくては行動できませんから、当然これが大事な視点なのは間違いないです。
けれども温暖化対策の場合は、それ以上に中・長期目標を設定するのが大きな意味を持つと感じています。
二酸化炭素の排出量を削減すると言ったとき、具体的にはどのような事を行えばそれが達成できるのでしょうか。
いくつかあると思いますが、少し挙げてみますと、
などでしょうか。
見ていただくと分かると思いますが、これ、実行するのにかかる時間がそれぞれ全く違いますよね。
一番上の「行動を変える」のは今日からでもできますが、「都市構造を変える」のは10年かかってもできないかも知れません。
でも、大規模に二酸化炭素排出量の削減をしていくには、このような大改革が必要です。
温暖化に対しては、長い目で見て計画を立てていく必要があるのです。
なのでそのためには、中・長期目標の設定が必須、というわけです。
さらに言うと、短期目標だけではその場しのぎの対策で終わってしまう可能性があります。
たとえば、5年後の排出量を5%減らすのは、省エネ製品の促進などを進めるだけで達成できるかも知れません。
むしろ、その目標を達成することだけを考えると、都市構造を変えるといった大規模な改革の実施はその年のエネルギー消費量を増やしてしまう可能性すらあります。
でも、それを繰り返すだけではいずれ限界が来てしまうでしょう。
しばらくの間そのような付け焼刃的な対策を進めてきて、「これ以上は省エネ製品の開発は無理だ」と感じる地点まで人類が来てしまったとき、「街の構造を変えていって移動効率を上げよう」というような時間がかかる対策に取り組むようではもう手遅れです。
必要とされる温暖化対策には時間がかかるものがある。
それらを着実に進めていくためにも中・長期目標の設定は重要である。
このような事を踏まえて、洞爺湖サミットの動向を気にしたいと思います。
ちなみに、今日7月7日はクールアース・デーになったそうですね。
すぐにできることをやる、というのも、もちろん大事。まずやらなきゃいけません。
3Eカフェでは、「生活を朝型に切り替えて、電力消費量を減らそう!健康な生活スタイルにしよう!」という呼びかけを行っております。
早起きは三文の得。
省エネにもなって健康な生活ができる一石二鳥な取り組みを、ぜひ今日から実践してみませんか??
参考文献:
低炭素社会に向けた12の方策
「2050 日本低炭素社会」シナリオチーム
(独)国立環境研究所・京都大学・
立命館大学・みずほ情報総研(株)
この機会にそもそもサミットってなんだ?ということを確認したのですが、「主要国首脳会議」というものだったんですね。
みなさんご存知かとは思いますが、具体的には、
主要国(フランス、アメリカ合衆国、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、ロシア)とEU議長国の政府首脳および欧州委員会議長が年一回集まり、国際的な経済的・政治的課題について討議する場
なのだそうです。(Wikipediaより)
とりあえず、世界で実質的に影響力を持ってる国のトップが集まって話をする会議ってことなんですね。
(常識が無い感じでごめんなさい)
さて、本題。
洞爺湖サミットでは、地球温暖化防止に向けた取り組みが大きな焦点となっています。
そこで為される議論を、どのような観点から見るべきか。
サイエンスのバックグラウンドを可能な限り踏まえながら、個人的な考えを述べてみたいと思います。
思ったことは2つ。
1点目は、ありきたりですが、中期・長期目標の設定に向けて前進できるかどうか。
2点目は、日本が世界の先頭を切って温暖化対策をするとはどういうことか。
今回の記事では、まず1点目について書いてみます。
テレビや新聞などでも、中・長期目標の設定の重要性はさかんに叫ばれていますよね。
何か取り組みをする場合、どこを目指すのかを決めなくては行動できませんから、当然これが大事な視点なのは間違いないです。
けれども温暖化対策の場合は、それ以上に中・長期目標を設定するのが大きな意味を持つと感じています。
二酸化炭素の排出量を削減すると言ったとき、具体的にはどのような事を行えばそれが達成できるのでしょうか。
いくつかあると思いますが、少し挙げてみますと、
・普段の行動を変えて、エネルギーを節約する
・省エネ製品を買う、開発する
・自動車に変わる交通手段を大々的に導入する
・発電の仕方を、化石燃料依存から再生可能エネルギーの使用へとシフトする
・都市構造を変えることで、移動にかかるエネルギーが少なくて済むようにする
などでしょうか。
見ていただくと分かると思いますが、これ、実行するのにかかる時間がそれぞれ全く違いますよね。
一番上の「行動を変える」のは今日からでもできますが、「都市構造を変える」のは10年かかってもできないかも知れません。
でも、大規模に二酸化炭素排出量の削減をしていくには、このような大改革が必要です。
温暖化に対しては、長い目で見て計画を立てていく必要があるのです。
なのでそのためには、中・長期目標の設定が必須、というわけです。
さらに言うと、短期目標だけではその場しのぎの対策で終わってしまう可能性があります。
たとえば、5年後の排出量を5%減らすのは、省エネ製品の促進などを進めるだけで達成できるかも知れません。
むしろ、その目標を達成することだけを考えると、都市構造を変えるといった大規模な改革の実施はその年のエネルギー消費量を増やしてしまう可能性すらあります。
でも、それを繰り返すだけではいずれ限界が来てしまうでしょう。
しばらくの間そのような付け焼刃的な対策を進めてきて、「これ以上は省エネ製品の開発は無理だ」と感じる地点まで人類が来てしまったとき、「街の構造を変えていって移動効率を上げよう」というような時間がかかる対策に取り組むようではもう手遅れです。
必要とされる温暖化対策には時間がかかるものがある。
それらを着実に進めていくためにも中・長期目標の設定は重要である。
このような事を踏まえて、洞爺湖サミットの動向を気にしたいと思います。
ちなみに、今日7月7日はクールアース・デーになったそうですね。
すぐにできることをやる、というのも、もちろん大事。まずやらなきゃいけません。
3Eカフェでは、「生活を朝型に切り替えて、電力消費量を減らそう!健康な生活スタイルにしよう!」という呼びかけを行っております。
早起きは三文の得。
省エネにもなって健康な生活ができる一石二鳥な取り組みを、ぜひ今日から実践してみませんか??
参考文献:
低炭素社会に向けた12の方策
「2050 日本低炭素社会」シナリオチーム
(独)国立環境研究所・京都大学・
立命館大学・みずほ情報総研(株)
2008年07月03日
肩書きが増えます

この一週間は、久しぶりにテンションのアップダウンがありました。
詳細は書きませんけど、金曜・土曜とやる気が上がって、日曜に勘違いして、その後落ち込んで、火曜にはまたやる気が出てきました。
まぁ、結果オーライですかね。火曜の飲み会でアツく語ってくれたA君に感謝です。
ありがとう。
とりあえず、タイトルどおり肩書きが増えることが決まりました。
しかも2つ。
まぁ、どちらもまだ増えていませんが。
1つ目。この夏、国立科学博物館のサイエンスコミュニケーター養成実践講座に参加することが決まりました。
一日2~3コマ、延べ16日間の講座で、参加にあたっては3万円払うという本格的なコースです。
夏の上野で、座学と実践を通して「科学を面白く、分かりやすく伝える」ということを学んでくる予定。
去年から行きたいと思っていた講座だったので、選考をパスできてホント良かったです。
修了すると一応終了証をくれるということで、これが増える予定の肩書きの1つ目。
2つ目。近々、僕は3Eカフェの代表っぽい役職についてしまうようです。
今までは修士課程2年の先輩が取りまとめをされていたのですが、さすがにそろそろ修士論文を書くために実験しないとまずいということで、代替わりが行われることになりまして。
他のメンバーの諸々の事情を考慮した結果、僕に落ち着いた感じです。
活動の内容は前の代表の方が固めてくださったので、僕の仕事は活動の基盤を作ることですかね。
ちょっと頑張ってみようと思っている今日この頃です。
環境問題をより良く解決していくために、環境科学を分かりやすく伝えたい!ということを目標としている僕にとっては、どちらも良い経験になるのではないかと思っています。
丁度、一学期が終わり授業の嵐も落ち着いたところ。
タイミング的にはベストな気がします。
大学院生活の第2幕も面白くなりそうです。
このブログにも、これらの経験を反映できるように頑張ります。
あ、もちろん大学院生ですから研究もしますよちゃんと。
そうでないと、本末転倒です。
今月の25日には学会で口頭発表ありますし…。 続きを読む