2008年07月07日
洞爺湖サミット開始!
ついに始まりました。洞爺湖サミット。
この機会にそもそもサミットってなんだ?ということを確認したのですが、「主要国首脳会議」というものだったんですね。
みなさんご存知かとは思いますが、具体的には、
主要国(フランス、アメリカ合衆国、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、ロシア)とEU議長国の政府首脳および欧州委員会議長が年一回集まり、国際的な経済的・政治的課題について討議する場
なのだそうです。(Wikipediaより)
とりあえず、世界で実質的に影響力を持ってる国のトップが集まって話をする会議ってことなんですね。
(常識が無い感じでごめんなさい)
さて、本題。
洞爺湖サミットでは、地球温暖化防止に向けた取り組みが大きな焦点となっています。
そこで為される議論を、どのような観点から見るべきか。
サイエンスのバックグラウンドを可能な限り踏まえながら、個人的な考えを述べてみたいと思います。
思ったことは2つ。
1点目は、ありきたりですが、中期・長期目標の設定に向けて前進できるかどうか。
2点目は、日本が世界の先頭を切って温暖化対策をするとはどういうことか。
今回の記事では、まず1点目について書いてみます。
テレビや新聞などでも、中・長期目標の設定の重要性はさかんに叫ばれていますよね。
何か取り組みをする場合、どこを目指すのかを決めなくては行動できませんから、当然これが大事な視点なのは間違いないです。
けれども温暖化対策の場合は、それ以上に中・長期目標を設定するのが大きな意味を持つと感じています。
二酸化炭素の排出量を削減すると言ったとき、具体的にはどのような事を行えばそれが達成できるのでしょうか。
いくつかあると思いますが、少し挙げてみますと、
などでしょうか。
見ていただくと分かると思いますが、これ、実行するのにかかる時間がそれぞれ全く違いますよね。
一番上の「行動を変える」のは今日からでもできますが、「都市構造を変える」のは10年かかってもできないかも知れません。
でも、大規模に二酸化炭素排出量の削減をしていくには、このような大改革が必要です。
温暖化に対しては、長い目で見て計画を立てていく必要があるのです。
なのでそのためには、中・長期目標の設定が必須、というわけです。
さらに言うと、短期目標だけではその場しのぎの対策で終わってしまう可能性があります。
たとえば、5年後の排出量を5%減らすのは、省エネ製品の促進などを進めるだけで達成できるかも知れません。
むしろ、その目標を達成することだけを考えると、都市構造を変えるといった大規模な改革の実施はその年のエネルギー消費量を増やしてしまう可能性すらあります。
でも、それを繰り返すだけではいずれ限界が来てしまうでしょう。
しばらくの間そのような付け焼刃的な対策を進めてきて、「これ以上は省エネ製品の開発は無理だ」と感じる地点まで人類が来てしまったとき、「街の構造を変えていって移動効率を上げよう」というような時間がかかる対策に取り組むようではもう手遅れです。
必要とされる温暖化対策には時間がかかるものがある。
それらを着実に進めていくためにも中・長期目標の設定は重要である。
このような事を踏まえて、洞爺湖サミットの動向を気にしたいと思います。
ちなみに、今日7月7日はクールアース・デーになったそうですね。
すぐにできることをやる、というのも、もちろん大事。まずやらなきゃいけません。
3Eカフェでは、「生活を朝型に切り替えて、電力消費量を減らそう!健康な生活スタイルにしよう!」という呼びかけを行っております。
早起きは三文の得。
省エネにもなって健康な生活ができる一石二鳥な取り組みを、ぜひ今日から実践してみませんか??
参考文献:
低炭素社会に向けた12の方策
「2050 日本低炭素社会」シナリオチーム
(独)国立環境研究所・京都大学・
立命館大学・みずほ情報総研(株)
この機会にそもそもサミットってなんだ?ということを確認したのですが、「主要国首脳会議」というものだったんですね。
みなさんご存知かとは思いますが、具体的には、
主要国(フランス、アメリカ合衆国、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、ロシア)とEU議長国の政府首脳および欧州委員会議長が年一回集まり、国際的な経済的・政治的課題について討議する場
なのだそうです。(Wikipediaより)
とりあえず、世界で実質的に影響力を持ってる国のトップが集まって話をする会議ってことなんですね。
(常識が無い感じでごめんなさい)
さて、本題。
洞爺湖サミットでは、地球温暖化防止に向けた取り組みが大きな焦点となっています。
そこで為される議論を、どのような観点から見るべきか。
サイエンスのバックグラウンドを可能な限り踏まえながら、個人的な考えを述べてみたいと思います。
思ったことは2つ。
1点目は、ありきたりですが、中期・長期目標の設定に向けて前進できるかどうか。
2点目は、日本が世界の先頭を切って温暖化対策をするとはどういうことか。
今回の記事では、まず1点目について書いてみます。
テレビや新聞などでも、中・長期目標の設定の重要性はさかんに叫ばれていますよね。
何か取り組みをする場合、どこを目指すのかを決めなくては行動できませんから、当然これが大事な視点なのは間違いないです。
けれども温暖化対策の場合は、それ以上に中・長期目標を設定するのが大きな意味を持つと感じています。
二酸化炭素の排出量を削減すると言ったとき、具体的にはどのような事を行えばそれが達成できるのでしょうか。
いくつかあると思いますが、少し挙げてみますと、
・普段の行動を変えて、エネルギーを節約する
・省エネ製品を買う、開発する
・自動車に変わる交通手段を大々的に導入する
・発電の仕方を、化石燃料依存から再生可能エネルギーの使用へとシフトする
・都市構造を変えることで、移動にかかるエネルギーが少なくて済むようにする
などでしょうか。
見ていただくと分かると思いますが、これ、実行するのにかかる時間がそれぞれ全く違いますよね。
一番上の「行動を変える」のは今日からでもできますが、「都市構造を変える」のは10年かかってもできないかも知れません。
でも、大規模に二酸化炭素排出量の削減をしていくには、このような大改革が必要です。
温暖化に対しては、長い目で見て計画を立てていく必要があるのです。
なのでそのためには、中・長期目標の設定が必須、というわけです。
さらに言うと、短期目標だけではその場しのぎの対策で終わってしまう可能性があります。
たとえば、5年後の排出量を5%減らすのは、省エネ製品の促進などを進めるだけで達成できるかも知れません。
むしろ、その目標を達成することだけを考えると、都市構造を変えるといった大規模な改革の実施はその年のエネルギー消費量を増やしてしまう可能性すらあります。
でも、それを繰り返すだけではいずれ限界が来てしまうでしょう。
しばらくの間そのような付け焼刃的な対策を進めてきて、「これ以上は省エネ製品の開発は無理だ」と感じる地点まで人類が来てしまったとき、「街の構造を変えていって移動効率を上げよう」というような時間がかかる対策に取り組むようではもう手遅れです。
必要とされる温暖化対策には時間がかかるものがある。
それらを着実に進めていくためにも中・長期目標の設定は重要である。
このような事を踏まえて、洞爺湖サミットの動向を気にしたいと思います。
ちなみに、今日7月7日はクールアース・デーになったそうですね。
すぐにできることをやる、というのも、もちろん大事。まずやらなきゃいけません。
3Eカフェでは、「生活を朝型に切り替えて、電力消費量を減らそう!健康な生活スタイルにしよう!」という呼びかけを行っております。
早起きは三文の得。
省エネにもなって健康な生活ができる一石二鳥な取り組みを、ぜひ今日から実践してみませんか??
参考文献:
低炭素社会に向けた12の方策
「2050 日本低炭素社会」シナリオチーム
(独)国立環境研究所・京都大学・
立命館大学・みずほ情報総研(株)