2008年07月22日
今日から
上野の国立科学博物館に足しげく通います。
週3回くらいのペースで、8月末まで。お盆はお休みのようです。
前にも少し書きました、サイエンスコミュニケーター養成実践講座がいよいよ始まるのです。
近年、科学技術が目覚しい進歩を遂げましたが、それに伴ってそれらに対する不安感や新しい社会問題などが発生してきました。
それらを解決するためには、科学と社会の間にたって情報の橋渡しをする人が必要だよね、ということでこのような講座が用意されたとのこと。
このような動きは近年ところどころで出てきています。
有名どころとしては、大学では
・東京大学(科学技術インタープリター養成プログラム)
・北海道大学(科学技術コミュニケーター養成ユニット)
・早稲田大学(科学技術ジャーナリスト養成プログラム)
などです。
また、科学館、博物館では、僕が行く国立科学博物館以外ですと、
・日本科学未来館(科学コミュニケーター研修)
があります。(他にもあるとは思います。僕が知らないだけです。)
それぞれ微妙に内容が異なっていて、早稲田大学はジャーナリスト養成に特化しているのに対し、東大は「インタープリター(=通訳者、伝える人)」ともう少し広い範囲をイメージしてます。
また、北大は研究者と一般の人との相互のコミュニケーションを促す「コミュニケーター」養成をうたっています。ラジオ番組作りなんかもやってるそうです。
一方科学館や博物館では、展示という設備を活用してコミュニケーター養成を行っています。
そんな中で、僕はコミュニケーター養成講座に行きます。
コミュニケーションですから、研究の情報を一方的に伝えるのではありません。
同時に、一般の方が考えていることなどを研究者やコミュニケーター自身が受け取るわけです。
そしてそれに対してまたレスポンスをする。
それって、とても面白いと思うんです。
僕は理系の大学院生ですが、科学技術で全ての問題が解決できるとは思っていません。(当たり前か)
また、科学に基づいた決定が必ずしも社会として最善な選択ではない場合もある気がします。
でも、科学技術は色々な可能性を秘めているのも事実。
そんな「社会を良くする上での、科学の可能性と限界」を研究者と一般の方が共有できれば、もっといい世の中を作っていけると思うんですよね。
環境問題に関して言えば、実際の解決策を探るには研究者と一般の方が一緒に議論をしていく必要があります。
どうやって二酸化炭素排出量を半分にするかとか、隣の工場の煙をどうすれば良いかとか。
サイエンスコミュニケーターは、そんな新しい社会づくりのお手伝いが出来るんじゃないかと思います。
まぁ、そんなわけで、色々な経験を積んできたいと思います。
週3回くらいのペースで、8月末まで。お盆はお休みのようです。
前にも少し書きました、サイエンスコミュニケーター養成実践講座がいよいよ始まるのです。
近年、科学技術が目覚しい進歩を遂げましたが、それに伴ってそれらに対する不安感や新しい社会問題などが発生してきました。
それらを解決するためには、科学と社会の間にたって情報の橋渡しをする人が必要だよね、ということでこのような講座が用意されたとのこと。
このような動きは近年ところどころで出てきています。
有名どころとしては、大学では
・東京大学(科学技術インタープリター養成プログラム)
・北海道大学(科学技術コミュニケーター養成ユニット)
・早稲田大学(科学技術ジャーナリスト養成プログラム)
などです。
また、科学館、博物館では、僕が行く国立科学博物館以外ですと、
・日本科学未来館(科学コミュニケーター研修)
があります。(他にもあるとは思います。僕が知らないだけです。)
それぞれ微妙に内容が異なっていて、早稲田大学はジャーナリスト養成に特化しているのに対し、東大は「インタープリター(=通訳者、伝える人)」ともう少し広い範囲をイメージしてます。
また、北大は研究者と一般の人との相互のコミュニケーションを促す「コミュニケーター」養成をうたっています。ラジオ番組作りなんかもやってるそうです。
一方科学館や博物館では、展示という設備を活用してコミュニケーター養成を行っています。
そんな中で、僕はコミュニケーター養成講座に行きます。
コミュニケーションですから、研究の情報を一方的に伝えるのではありません。
同時に、一般の方が考えていることなどを研究者やコミュニケーター自身が受け取るわけです。
そしてそれに対してまたレスポンスをする。
それって、とても面白いと思うんです。
僕は理系の大学院生ですが、科学技術で全ての問題が解決できるとは思っていません。(当たり前か)
また、科学に基づいた決定が必ずしも社会として最善な選択ではない場合もある気がします。
でも、科学技術は色々な可能性を秘めているのも事実。
そんな「社会を良くする上での、科学の可能性と限界」を研究者と一般の方が共有できれば、もっといい世の中を作っていけると思うんですよね。
環境問題に関して言えば、実際の解決策を探るには研究者と一般の方が一緒に議論をしていく必要があります。
どうやって二酸化炭素排出量を半分にするかとか、隣の工場の煙をどうすれば良いかとか。
サイエンスコミュニケーターは、そんな新しい社会づくりのお手伝いが出来るんじゃないかと思います。
まぁ、そんなわけで、色々な経験を積んできたいと思います。
以下、追記
①
ちなみに、筑波大学では国立科学博物館の講座は単位になります。
全国の大学でも、単位認定してくれるのは筑波大学だけらしいです。
まぁ、単位とかもう要らないですけど。
②
一度記事を全部書いてから、間違ってブラウザを閉じてしまいました。
おかげで寝る時間が30分は遅れた…萎える……
①
ちなみに、筑波大学では国立科学博物館の講座は単位になります。
全国の大学でも、単位認定してくれるのは筑波大学だけらしいです。
まぁ、単位とかもう要らないですけど。
②
一度記事を全部書いてから、間違ってブラウザを閉じてしまいました。
おかげで寝る時間が30分は遅れた…萎える……
Posted by じょきょうじゅ at 02:51│Comments(5)
│科学コミュニケーション
この記事へのコメント
理系の大学院生の皆さんは、我が国の将来を背負っているのですから、研究成果を上げて、しかるべきポストに就いていただきたいものです。文芸社の「大学院生物語」を読むと、いかに理系の大学院生が苦労しているのかが良く分かります。お勧めの一冊です。
Posted by 研究員 at 2008年07月22日 10:54
>研究員さん
コメントありがとうございます。
大学の中にいると気付かないですが、理系大学院生というのは社会の中ではかなり特異な経歴の持ち主なのですよね。そのキャリアを無駄にしないよう、努力したいと思います。
「大学院生物語」、amazonのレビューを拝見しました。非常に面白そうな書籍ですね。僕もまだ院生生活4ヶ月目という若造ですので、ぜひ読んでみたいです。
紹介いただきありがとうございました。
コメントありがとうございます。
大学の中にいると気付かないですが、理系大学院生というのは社会の中ではかなり特異な経歴の持ち主なのですよね。そのキャリアを無駄にしないよう、努力したいと思います。
「大学院生物語」、amazonのレビューを拝見しました。非常に面白そうな書籍ですね。僕もまだ院生生活4ヶ月目という若造ですので、ぜひ読んでみたいです。
紹介いただきありがとうございました。
Posted by じょきょうじゅ
at 2008年07月23日 10:28

「大学院生物語」を書いた伊良林と申します。ご購読ありがとうございました。いろんな大学院があって、いろんな人生模様があるのだと思います。学生さんが伸び伸びと研究出来るような環境をつくっていきたいと思っております。
Posted by 伊良林正哉 at 2009年02月03日 17:25
伊良林です。おはようございます。お元気にお過ごしのことと思います。私が書きました小説の第二作が今日発売になります。テーマはデータ捏造問題です。是非、一冊、手にとって読んでみて下さい。最寄りの書店やネット書店で注文出来ます。何卒よろしくお願い申し上げます。お願いばっかりで申し訳ありません。尾崎拝
「ある博士の自壊」
日本文学館
伊良林 正哉
「ある博士の自壊」
日本文学館
伊良林 正哉
Posted by 伊良林正哉 at 2009年08月25日 08:13
伊良林です。ご無沙汰しております。私事で恐縮ですが、三作目の小説を出版いたしました。あくなき権力に固執する研究所のトップの醜態を縦糸に、その中で研究に対する情熱を失うことのない若手の研究員および大学院生の姿を横糸に、さらにサイドストーリーとして純愛を書き込みました。最寄りの書店あるいはネット書店で購入可能です。お知り合いの方にも紹介してください。よろしくお願い致します。
「権力への階段」
伊良林 正哉
文芸社
「権力への階段」
伊良林 正哉
文芸社
Posted by 伊良林正哉 at 2010年01月27日 07:16