2008年06月03日
3Eカフェを終えて-可能性と課題
去年の12月に、筑波大学で「つくば3Eフォーラム」というものが開催されました。
3Eとは、環境(Environment)、エネルギー(Energy)、経済(Economy)の頭文字の3つのEのこと。
このフォーラムの目標はずばり
『つくば市で2030年までにCO2排出量を50%削減しよう!』
これを、つくば市と筑波大学、周辺の研究機関の協働により達成しようという壮大な計画が、実は進行中なのです。
でも、地球温暖化って、それらの機関だけが頑張れば解決できるものでは無いですよね。
解決には必ずライフスタイルの変化が伴いますし、なにより未来の社会を作るという作業を行政や研究機関にまかせっきりにして良い結果になるとは限りません。
市民、行政、研究者、企業などが意見を交換し、未来のイメージを共有していくことが、脱温暖化社会の構築には必要なわけです。
そのような色んな人たちをつなぎ、意見交換をする場を用意しようというコンセプトで企画されたのが、タイトルにある「3Eカフェ」。
僕も少し前から企画運営に関わっていたのですが、去る6月1日に第二回3Eカフェが無事終了しまして、今回はそれについてのエントリになります。
3Eとは、環境(Environment)、エネルギー(Energy)、経済(Economy)の頭文字の3つのEのこと。
このフォーラムの目標はずばり
『つくば市で2030年までにCO2排出量を50%削減しよう!』
これを、つくば市と筑波大学、周辺の研究機関の協働により達成しようという壮大な計画が、実は進行中なのです。
でも、地球温暖化って、それらの機関だけが頑張れば解決できるものでは無いですよね。
解決には必ずライフスタイルの変化が伴いますし、なにより未来の社会を作るという作業を行政や研究機関にまかせっきりにして良い結果になるとは限りません。
市民、行政、研究者、企業などが意見を交換し、未来のイメージを共有していくことが、脱温暖化社会の構築には必要なわけです。
そのような色んな人たちをつなぎ、意見交換をする場を用意しようというコンセプトで企画されたのが、タイトルにある「3Eカフェ」。
僕も少し前から企画運営に関わっていたのですが、去る6月1日に第二回3Eカフェが無事終了しまして、今回はそれについてのエントリになります。
今回は、5月31日・6月1日の第二回3Eフォーラムのあとにカフェを行いました。
フォーラム終了後で皆さん疲れており、何人くらい来るのか全く読めませんでしたが、最終的には60~70人くらいの方に来てもらえたようで、割と盛況のうちに終了できたかなと。
今回、フォーラムで話を聞いたり色んな方から意見をもらいまして、交流の場としてのカフェの存在意義を再認識できた気がします。
つくば市のCO2削減の試みとして特徴的なのは、研究機関で開発されている技術を積極的に試験運用し、実用化へのステップとしようという点です。
でも、試験運用には失敗のリスクが伴いますし、何より税金を使って行うことですから、市や研究機関が勝手にやって喜ばれることではありません。
また、実用段階に移る際には様々な形で市民の方の協力が必要となってきます。
そのようなギャップを埋められるのが、気軽な形で一般の方と市や研究者をつなぐ事ができる「3Eカフェ」なんじゃないかと思うんです。
カフェ形式で意見交換をすることで、単に研究内容を理解してもらうだけではなく、市民と研究者、市が共に未来のつくばを作っていくんだ!という意識も生まれてくるんじゃないかと思います。
そのような意識を持つことができると、色々な方向からのチェックも働きますし、計画がうまく進まなかった際にもより適切な評価ができるようになるんじゃないでしょうか。
フォーラムに参加されていた方が、「研究者の人たちがこんなに真剣に未来のための技術を開発することに尽力している事を知って、感動した」と仰っていました。
カフェは、その感動の伝達役になれるんじゃないかと思うのです。
そしてその感動は、もっと魅力的な未来を作る原動力になるはずです。
2030年に、どんな社会に暮らしたいか。
それを考えるのって、本当はすごいわくわくすることですよね。
持続可能で魅力的な社会を、わくわくしながら作る手助けを、3Eカフェができたら良いと思います。
…でもそのためには、まずカフェの活動を「持続可能」にしなきゃいけないんですよね。
今回は中心で動いていたのが院生で、かなりしんどそうな感じでした。
ぜひ、カフェの活動に興味をもたれた方は、t3e-cafe[@]sakura.cc.tsukuba.ac.jpまでご一報ください!
学生中心に活動していますが、市民の方も何人かいらっしゃいますので、どうぞお気軽によろしくお願いします!
フォーラム終了後で皆さん疲れており、何人くらい来るのか全く読めませんでしたが、最終的には60~70人くらいの方に来てもらえたようで、割と盛況のうちに終了できたかなと。
今回、フォーラムで話を聞いたり色んな方から意見をもらいまして、交流の場としてのカフェの存在意義を再認識できた気がします。
つくば市のCO2削減の試みとして特徴的なのは、研究機関で開発されている技術を積極的に試験運用し、実用化へのステップとしようという点です。
でも、試験運用には失敗のリスクが伴いますし、何より税金を使って行うことですから、市や研究機関が勝手にやって喜ばれることではありません。
また、実用段階に移る際には様々な形で市民の方の協力が必要となってきます。
そのようなギャップを埋められるのが、気軽な形で一般の方と市や研究者をつなぐ事ができる「3Eカフェ」なんじゃないかと思うんです。
カフェ形式で意見交換をすることで、単に研究内容を理解してもらうだけではなく、市民と研究者、市が共に未来のつくばを作っていくんだ!という意識も生まれてくるんじゃないかと思います。
そのような意識を持つことができると、色々な方向からのチェックも働きますし、計画がうまく進まなかった際にもより適切な評価ができるようになるんじゃないでしょうか。
フォーラムに参加されていた方が、「研究者の人たちがこんなに真剣に未来のための技術を開発することに尽力している事を知って、感動した」と仰っていました。
カフェは、その感動の伝達役になれるんじゃないかと思うのです。
そしてその感動は、もっと魅力的な未来を作る原動力になるはずです。
2030年に、どんな社会に暮らしたいか。
それを考えるのって、本当はすごいわくわくすることですよね。
持続可能で魅力的な社会を、わくわくしながら作る手助けを、3Eカフェができたら良いと思います。
…でもそのためには、まずカフェの活動を「持続可能」にしなきゃいけないんですよね。
今回は中心で動いていたのが院生で、かなりしんどそうな感じでした。
ぜひ、カフェの活動に興味をもたれた方は、t3e-cafe[@]sakura.cc.tsukuba.ac.jpまでご一報ください!
学生中心に活動していますが、市民の方も何人かいらっしゃいますので、どうぞお気軽によろしくお願いします!
Posted by じょきょうじゅ at 22:08│Comments(4)
│科学コミュニケーション
この記事へのコメント
「カフェ」って事は限りなく1対1に近いって事か。
そら、フォーラムよか気軽に色々聞けるね。
そら、フォーラムよか気軽に色々聞けるね。
Posted by 幻想仙人@桜色之亡霊 at 2008年06月04日 01:33
>幻想仙人@桜色之亡霊 さん
あ、残念ながら、カフェといっても喫茶店みたいな感じでは無いのです。
だから、さすがに1対1とはならないかな…3~4人で話すみたいな感じ。
でも、気軽なのはたしか。
今回は立食パーティーみたいな感じで行いました。
一度、本当の喫茶店でもやってみたいとも思ったり。
あ、残念ながら、カフェといっても喫茶店みたいな感じでは無いのです。
だから、さすがに1対1とはならないかな…3~4人で話すみたいな感じ。
でも、気軽なのはたしか。
今回は立食パーティーみたいな感じで行いました。
一度、本当の喫茶店でもやってみたいとも思ったり。
Posted by じょきょうじゅ at 2008年06月08日 20:05
3Eフォーラム、行ったんだね!
三三五五で話せるのはいいかもね。
講演会とかだと「科学者vs一般人」みたいな形になってしまって……
個人対個人だと、より建設的な意見交換ができそうだ。
三三五五で話せるのはいいかもね。
講演会とかだと「科学者vs一般人」みたいな形になってしまって……
個人対個人だと、より建設的な意見交換ができそうだ。
Posted by papref at 2008年06月10日 17:47
>papref さん
そうなんだよね、講演会とかシンポジウムだと、とかくそういう形になりがちで…。
3Eフォーラムでも、僕が知る限り、二回そういうような状況がありました。
一つは、市の職員がコーディネーターを勤める分科会で。
ここでは、「市」vs「市民」みたいな構図になってしまって…w
市政に批判を言う会みたいな雰囲気が出てしまい、本来の趣旨から少しそれてしまった感があったかな。
二つ目は、聞いた話なのだけど、いろんな人たちを交えたグループワークでのこと。
友人がそこで発言をしたらしいのだけど、その中の一言がその場にいた研究者の逆鱗に触れてしまったらしく…しばらく厳しい調子で諭されることになったそうです。
その友人は別に悪意ある発言をしたわけではなく、確か、「せめて一人一人が意識して、行動を変えていかなくてはいけない」というような事を言ったとのことでした。
でも、その言葉の中に研究を進めてきた者の信念に反することがあったようで……。
友人は少しへこんでいましたw
とりあえず、そんな状況は、カフェではなかなか起きないと思われますね。
和やかな雰囲気だし。
建設的な意見交換をすることで、色々な可能性が生まれる場になれたらいいなぁ。
そうなんだよね、講演会とかシンポジウムだと、とかくそういう形になりがちで…。
3Eフォーラムでも、僕が知る限り、二回そういうような状況がありました。
一つは、市の職員がコーディネーターを勤める分科会で。
ここでは、「市」vs「市民」みたいな構図になってしまって…w
市政に批判を言う会みたいな雰囲気が出てしまい、本来の趣旨から少しそれてしまった感があったかな。
二つ目は、聞いた話なのだけど、いろんな人たちを交えたグループワークでのこと。
友人がそこで発言をしたらしいのだけど、その中の一言がその場にいた研究者の逆鱗に触れてしまったらしく…しばらく厳しい調子で諭されることになったそうです。
その友人は別に悪意ある発言をしたわけではなく、確か、「せめて一人一人が意識して、行動を変えていかなくてはいけない」というような事を言ったとのことでした。
でも、その言葉の中に研究を進めてきた者の信念に反することがあったようで……。
友人は少しへこんでいましたw
とりあえず、そんな状況は、カフェではなかなか起きないと思われますね。
和やかな雰囲気だし。
建設的な意見交換をすることで、色々な可能性が生まれる場になれたらいいなぁ。
Posted by じょきょうじゅ at 2008年06月12日 21:44