2008年05月15日

環境科学との付き合い方

ちょっと間が空いてしまいましたね。ごめんなさい。

言い訳なのですが、最近は意外と忙しく、今月は少なくともあと7つレポートを出さないといけないという悲劇…。
そのくせ飲む予定も入れてしまったので、大丈夫なのかという感じです。
まぁ、公私共に充実しているのは良いのですが…。

そんなわけで、前回の記事の続きは、もう少し余裕ができてからでないと書けなそうです。
しっかりと調べ物をしなくてはならないので…



以下、最近考えていたことです。





このまえ、「温暖化は人間活動のせいで起こっているのではない」と主張しているブログを見ました。
人間のせいで温暖化が進行していると盲目的にみな信じているが、これこれこういう研究成果はIPCCのレポートで採用している研究成果では説明できない。また、これを見る限り温暖化は人為期限では無いように見える。という感じのものです。

どこかの大学の先生(専門は気象・気候学ではない)が書いているブログだったのですが、コメント欄ではその研究成果に関して派手に論争が繰り広げられていて、眺めるだけで疲れてしまうという始末。
僕は、環境問題を科学的に理解できるように!との趣旨のブログを書いているのですが、正直そこでの議論はどうにも瑣末なものに思えてなりませんでした。



科学は、環境問題の理解を助けてくれると思います。
でも、あくまでも助けてくれるだけです。
科学は、現在最も確からしい考え方を教えてくれるに過ぎないのですから。
特に地球規模の環境問題は本当に複雑な現象が絡み合っており、また実験もできないので、確かな答えを期待するのは難しい。
だから、今の科学で説明できない現象があるのは、ある意味当然だと思います。

でも一番大事なのは、そういう科学の限界を知った上で行動を選択するということなんじゃないでしょうか。
まだ100%の確証が得られていないから、行動するのは間違っている。無駄である。という論説をしばしば耳にしますが、そもそもそんなことは不可能なわけで。



もちろん、科学的な解明をしなくても良いと言っている訳ではないです。
可能な限り100%に近づく努力は必須です。

でも、それが無いと何もできない、というのは時間の無駄な気がします。
「絶対」は無いと覚悟して、前に進んでいくことが必要なんじゃないでしょうか。




ちょっと偉そうな文章になってしまいました。すみません。
このあたりは、科学哲学っぽい感じですね。
科学哲学もいずれ勉強してみたいと思います。





あぁ、そろそろ現実逃避をやめてレポートをやらねば…



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Posted by じょきょうじゅ at 23:26│Comments(5)環境問題について思うこと
この記事へのコメント
それにしても、大学院なのにレポート7本は多くない?
そんなにだされたら、研究できないんじゃない。
Posted by つちだ at 2008年05月16日 00:37
科学哲学というと古代ギリシャからやりそうだねぇ
・・・300ネタを思い出してしまったwww

ずっとレポートのターンw
Posted by 幻想仙人@桜色之亡霊 at 2008年05月16日 00:58
>つっちー
じょの研究科は、「研究者育てる!」ってところじゃないから、レポートたくさん出されるんじゃん?

じょの科学観はいいね。
俺もそういう意識を忘れないようにしなきゃと思うよ。
Posted by ketsu at 2008年05月17日 13:46
>ketsu

自分も研究科一緒なんだけどねwww
うちの専攻はどちらかといえば、「研究者育てる!」ていうよりは
「うぇwww教育めん(ry」
という感じがするんだけどね。
熱心な人は熱心なんだけどねぇ・・・

っていうか自分まじでKYだなwww
Posted by つちだ at 2008年05月18日 02:17
> つちだ さん
うちの専攻は、一学期の間は授業中心で研究は後回しにしましょう、って感じなんです。「環境科学」と名乗るからには広く浅くの勉強も大事ですよ、という意図らしい。
一応博士後期課程もあるので、研究者を養成する気が全くないわけではないのだろうけれども…でも研究者を目指す人にとっては、授業が足かせになる場合もあるみたい。現実には。

大学院だと、専門の話はむしろ自分で勉強しろ、という雰囲気だよね。
他分野の先生の講義聞いても全く役に立たない場合もあるだろうし。
そんなだから、先生方のモチベーションに差が出るのもわかる気がする。
でも、絶対近接分野の人に役立つ内容もあると思うんだけどね…


> 幻想仙人@桜色之亡霊 さん
古代ギリシャまでさかのぼるときりが無いかもだけど…でも、今も昔も人間の頭のよさはあまり変わらない気がするから、一部でも良いからあたってみたいね。絶対いい勉強になる。

ちなみに今日もレポートのターン……


> ketsu さん
ありがとう。
環境問題についてコメントする人は、大体科学を信じきってるか、科学を信用しなさすぎているかのどちらかな印象があるんだよね。
まぁ、それぞれのコミュニティに入っているとそうなりがちなのは痛いほど分かるんだが…

これは環境問題だけの話じゃないよね。
研究者志望のketsuには期待してるよ(笑)
Posted by じょきょうじゅ at 2008年05月18日 16:09
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